金原出版
→縦型ケース入りです
本書はきわめてユニークな本です。もちろん教科書ではなく、もちろん原著論文ではなく、随筆でもないでしょう。しいて言えば骨折一筋に生きてきた加藤先生の「骨折治療ノート」といったものかもしれません。外来で、そし
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tonsilectomyの痛みを投稿する
本書はきわめてユニークな本です。もちろん教科書ではなく、もちろん原著論文ではなく、随筆でもないでしょう。しいて言えば骨折一筋に生きてきた加藤先生の「骨折治療ノート」といったものかもしれません。外来で、そして手術室でそのたびごとに書き留めたメモがそのまま著書になった雰囲気の本です。学術書からいえば骨折というべきところがfractureであったり、X線写真はXPとなったり、規格外の表現法をしています。これは、実は我々整形外科医の日常の会話をそのまま活字に変えたらこうなるのでしょう。そして、随所に整形外科医の独り言が出没してきて、これらの「気楽な雰囲気」が多くの読者、特に若い整形外科医を引きつけたと想像します。ち� �うど、修行中の若い整形外科医に経験豊かで教育熱心な整形外科医が、その場その場で語りかけた言葉がそのまま本になったようなものです。しかし、ここで語られている骨折治療の機微は著者の40年近くの経験がぎっしり詰まった極めて中身が濃いものです。
(序文より一部を抜粋)
L-アルギニンや減量
■chap.1 こんな問題もある
1 骨折治療上、知っておきたい事柄の数々
2 膝蓋骨骨折ORIF(Tension-Band-Wiring)時の注意
3 成人の骨にもOsteochondral Junctionがあるようだ
4 膝蓋骨の変形治療の許容範囲
5 不顕性骨折の不満(患者さん)と不安(医師)
6 これは骨の不顕性骨折?
7 画像診断方法の進歩
8 3D-CTはORIF計画決定に役立つ・・・昔はみることがなかった画像
9 異所性骨化の経験
10 大腿骨骨幹部開放性骨折に生じた異所性骨化
11 異所性骨化の切除
12 新鮮・陳旧例骨折双方に対する血管柄付き骨移植術 vascularised bone graft について
13 開放性骨折への"血管柄付き骨移植術"の適応基準
14 "血管柄付き骨移植術"は行わずになんとかいけた
15 "血管柄付き骨移植術"を行わなかったが、その後の経過は?
16 整形外科医にとって血管柄付き骨移植技術の習得の必要性は?
のどの痛みをすばやく治すためにどのように
■chap.2 プレート固定について
1 プレートやスクリューの最近の使用状況
2 骨顆部偽関節・・・現在なお必須のアイテムであるButtressPlateを用いたが偽関節となった症例の真の原因は?
3 骨顆部骨折・・・screwの選択の誤りを避けること、LagScrew Techniqueを知っておこう
4 骨顆部偽関節→再手術→・・・経過の詳細
5 骨顆部骨折に汎用されるようなプレートはBUTTRESS PLATEという・・・「土木工学用語」支え壁、扶壁、擁壁がBUTTRESSの語源
6 BUTTRESS PLATE・・・volar Burton's fractureの巻
7 近年の四肢骨折治療における「プレート方→髄内釘法」の世代交代の実情
8 大腿骨果上骨折治療への髄内釘方進出・・・もっぱらplateの独壇場への髄内釘法殴り込み?
9 プレートを用いた高度な骨粗鬆症を有する大腿骨果上骨折 CASE-1・・・整復時には"高度なad axin"を作らぬよう努力
10 Diagonal locking screwまで駆使して頑張った大腿骨顆部粉砕骨折 CASE-2・・・骨折治療上いちばん大事なことは"never give up"
11 粉砕が高度すぎて悩んだ顆部骨折 CASE-3・・・Plate法、髄内釘法、いずれを行うにも困難な骨折型
12 いかなる方法も何かが難しい大腿骨果上骨折 CASE-4・・・些細なことだが、適切な長さのcondylar screwやscrew&nutの選択は意外と難しい
■chap.3 高齢者骨折で悩んだこと
1 高齢者上肢骨折の治療で悩んだこと・・・開業医の立場から
2 助けてくださいヨ!・・・患者さんとその家族を、それと相談を受けて弱っている筆者(無床診療所医師)も
3 ええーっ ブレースですかあ?
4 骨粗鬆症があると偽関節かどうかの判断が難しい??
5 スワ、また大腿骨頚部骨折か?と思いきや恥骨骨折・・・は高齢女性に多い
6 痛い側の反対側のラウエンシュタインで痛い側の恥骨枝骨折を発見できる・・・アタリマエですが
7 大腿骨頸部骨折→遭遇することが多のだから、ORIFは上手にならねば!
8 CHS ラグスクリューの理想的刺入点と刺入方向
9 CHS プレートの理想的適合位置
■chap.4 鎖骨骨折
1 近年注目される鎖骨骨折ならびに鎖骨遠位骨折、肩鎖関節脱臼
2 鎖骨遠位端骨折・・・「転位はこのままでイーでしょーか?」後輩が相談してきた
3 ORIF不要なCraigV骨折
4 ORIFを要したCraig V骨折
5 小児の鎖骨遠位端骨折
6 付録・・・小児鎖骨骨折経過説明が必要な理由
7 小児の鎖骨骨折・・・経過説明用
8 小児の鎖骨骨折・・・経過説明用
■chap.5 手・手関節の問題点
1 指(中手骨、基・中・末節骨)の骨折
2 癒合するまで少し時間がかかりますが、頑張って!
3 いつからスポーツに復帰させていいか?
4 指(中手骨、基・中・末節骨)の骨折の普通の経過
5 疼痛なく、機能的に支障がなければ格好が悪くても
6 指(中手骨、基・中・末節骨)の"不顕性骨折"
7 指節関節内陥凹骨折を見落とした結果生じた斜指変形
8 診断に難渋するときには健側のXPを参考にするのもひとつの工夫
9 指(中手骨、基・中末節骨)ORIF時のK-wireや創外固定のピンについて
10 鋼線はできたら皮下に埋め込んでほしい(中指基節骨骨折症例)
11 創外固定のPin刺入部皮膚はきちんと縫っておこう
■chap.6 前腕骨骨折の問題点
1 骨幹部の回旋変形治癒、肘頭骨折の整復不良
2 癒合まで長期間を要した尺骨骨幹部単独骨折
3 前腕骨骨幹部単独骨折は橈骨もORIFの方がいい?
4 小児の橈骨・尺骨骨幹部骨折は正確な整復をお願いします
5 小児の前腕骨骨折には心してかかろう-1
6 小児の前腕骨骨折には心してかかろう-2
7 単純XP写真だけで偽関節は診断できない?
8 XP読影は念入りに
9 骨欠損部が消失するまでのレントゲン経過観察
10 骨折XP読影上の注意
11 肘関節内骨折を軽視してはいけない
12 再手術を要した肘関節内骨折・・・整復固定は解剖学的に、外固定はせず、可動域訓練は早期に開始してほしかった
13 肘関節内骨折の再手術は気が重い・・・再手術後、外固定はせず、可動域訓練は早期に開始
14 肘頭骨折を軽視しないで!
■chap.7 大腿骨偽関節
1 "偽関節は痛い、痛くなければ偽関節ではない"
2 症例-1: 長管骨骨幹部粉砕骨折・・・必ずgood total alignment & stable fixationを目指そう
3 症例-1: 全経過
4 資料1: 当院で実施した手術記録
5 資料2: 抜釘時必要物品
6 症例-2: 骨片が遊離していても骨折部がstableであれば放置でOK
7 症例-3: できればもう少しきれいに整復したかった
8 髄内釘折損の原因・・・拙著第1作で取り上げた症例(STR-1 & STR-2)
9 症例-4: unstableな固定は絶対にいけない
10 症例-4: unstableな固定を行うと内副子折損の危険がある
11 症例-4: stableな固定を目指して・・・再手術ILN+骨移植(Biopex)
12 症例-4: 骨癒合経過まとめ(再手術以降)
13 Interlocking Intramedullary Nailの偽関節治療への貢献など
14 抜釘について・・・Interlocking intramedullary nailの抜釘を行う時期などの問題点
■chap.8 キュンチャー先生
1 私たちの中で生き続けている巨星の教え
2 72年の生涯・・・ZwickauからFlensburgまで
3 GEBURTHAUS生家
4 1925年 イエーナ(Jena)大学で国家試験に合格
5 Friedrich Schiller(Jena)University
6 1930年キュンチャー先生の外科医としての出発点・・・キール(Kiel)大学外科Anschuetz, Fischer教授に師事
7 1947〜1965年のキュンチャー先生の活躍
8 晩年(1967〜1972年)のキュンチャー先生
9 エルンスト・ポール社(The Ernst Pohl Company)→Howmedica GmbH→Stryker company(追補)
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